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『欺術(ぎじゅつ)―史上最強のハカーが明かす禁断の技法』(http://d.hatena.ne.jp/rain1/20030826#p4に関して)

ソーシャルエンジニアリング、と呼ばれる技法がある。本書は、史上最強のハッカーとして恐れられた筆者がその技術を余すところなく開陳し、企業経営者に情報漏えいに対する警告を与えている良書である。ソーシャルエンジニアリングという技法の要諦は、 人間…

瞳子×祐麒(w。(http://d.hatena.ne.jp/kanryo/20030907#p2)

この組み合わせは物語の展開上、必然性をもって出現するだろう、という半ば確信めいたものがありますね。ここに付記すべきは、http://www1.kcn.ne.jp/~iz-/cgi/dai/index.htmlを「異性愛」というキーワードで串刺し検索した時に得られる一連の考察でしょう。

新本格魔法少女りすか。

ところで、『新本格魔法少女りすか』なんですが、タイトルみただけでも訊きたいことが。1、その「新本格」はどういう「新本格」ですか?トリック、ロジック、プロット重視と受け取って良いのですか?2、「りすか」とは魔法少女の名前という判断で良いので…

『微分積分教科書』

数々の名著を世に送り出してきた斎藤 正彦が書いた微分・積分の「教科書」。教科書というだけあって、過剰な要求をして学生を困らせることも無く、必要な厳密さを保ちながら、微分・積分の世界を案内してくれる。微積分のセンスを磨きながら数学を堪能できる…

NHK人間講座『若者の心のSOS』

ひきこもりなどの若者の心に関する鋭い分析で名を馳せている精神科医:斎藤 環氏による講義が本日より開講されます。→プログラムはこちら。テキストもわかりやすいので、概略をつかむには非常によいのではないでしょうか。

『銀盤カレイドスコープ』(って本当に面白いの?)

http://d.hatena.ne.jp/ishinokyujitsu/20030803#p1 http://www.netlaputa.ne.jp/~u-suke/diary/200306.html#2003-06-26-2 両方とも偶然見つけたのですが、おんなじ作品のレビューとはとても思えなかったのが印象的でした。 前代未聞の「フィギュア」小説『…

「学び」を問い続けて。(佐伯 胖 )

東大名誉教授の著者によるエッセイ集。古いものは1970年代にかかれたもののようだが、そこに書かれているトピックは実は非常に今日的なものであり、教育現場が直面する本質的な課題は今も昔も変わらないのだという思いを強くさせられる一冊。本書は別々…

『景気循環と景気予測』

詳細に吟味したい一冊なのですが。あいにく手に入れておりません。

"Quantitative Models in Marketing Research"

マーケティングで用いられる計量モデルに関する概説書。扱うトピックは広範に及ぶ。まず、OLSによる連続データの回帰を扱い基礎を固めた後、二項Logit/Probit、多項Logit/Probit,順序Logit/Probitというマーケティングにおいて本質的に重要である離散データ…

『階層化日本と教育危機―不平等再生産から意欲格差社会(インセンティブ・ディバイド)へ』

子供の勉強時間は減る一方である、とされる。・・・そう、「平均値」では、減っているのである。しかしながら、「母親の学歴」で条件付けた子供の勉強時間は一般に知られている事実とは違った側面が見えてくる。例えば、母親の学歴が高くない層で著しい減少…

「夢があれば若者は働く」のか*2?

二十世紀末、日本人の将来について意識調査を行うと、決まって批判的な反応がかえってくる。「これから日本はもっとダメになる」「日本人の生活水準はこれから悪化の一途をたどるだろう」・・・。将来に希望を見出せ無い「あきらめ」に似た気分は、若者の意…

『英語 自分を語る英語術 ―...〈よのなか〉教科書 (英語)』

「よのなか」科を発案し、現在、杉並区の中学校で民間人初の校長先生として御活躍されている藤原和博氏監修の英語「教科書」。コンセプトはいたって単純で、「自己紹介」を英語で行うことを通じて英語への理解を深めていこう、という本。まず、自分の名前に…

『「クビ!」論。』

元チェース・マンハッタン銀行人事部長によるクビ切り秘伝書。15年間で1000人あまりを訴訟などのごたごた無しにクビにした辣腕人事マン*1のプロ意識が感じられる一冊。5章から構成され、第一章は自己の経歴、第二章は具体的なクビ切りのやりかた、第三章…

統計学と西尾維新。

「・・・でも、殺人犯の数割は自殺するって統計ですよ」 「統計?二十年も生きてきて出る言訳が統計なのか?」嘲るように片目だけを細め、ぼくを鼻で笑う哀川さん。「そんな馬鹿らしいもん信じてんじゃねーよ。十万回に一回しか起きないことは一回目に起きる…

『美しい日本の掲示板』

マスメディアは「前の黒板」。選ばれたものだけが書くことができ、上に都合のいい情報だけがそこに並べられる。2chは「後ろの黒板」。 誰でも書くことができ、情報自体は玉石混交だが、前の黒板では触れられない話題でも話題にする事ができる。 このことを良…

もてない男―恋愛論を超えて(ちくま新書)

「恋愛」と私たちが呼び習わしている感情は、ある程度の文明ならどこにでもある、というのが私の考えだ。ただ、近代における「恋愛」が特異だとすれば、それが、恋愛は誰にでも可能であり、さらにはそれのできないものは不健全だ、といったデマゴギーを流布…

『クビシメロマンチスト』(西尾維新)

再読。『ヒトクイマジカル』と同じ主人公とは思えない、わけですが。このシリーズは円環的な時間軸を採用していないので、シリーズ内できちんと時間が流れていくということになってます。「ぼく」が変わっていくのもそのことを反映してのことなのかもしれま…

『ヒトクイマジカル』(西尾維新)

理澄ちゃんは「カーニバル」なのですね。ヒトクイ=cannibal。

『きみとぼくの壊れた世界』(西尾維新)

再読。西尾維新の作品にしては珍しく特異な能力者が登場しない純学園青春風のストーリー。作中のところどころに、ゲームの選択肢を意識した箇所が見られるのは、ゲームへのアンチテーゼでしょうか。登場人物と設定だけ見ると、本当にどこぞのゲームでありそ…

ヒトクイマジカル、感想リンク集。

http://d.hatena.ne.jp/su2i/20030710#p1

西尾維新とデータベース的世界観。

西尾維新のおもしろさ、というのは、世界観の構築にあるのではないだろうか、という仮説を立ててみる。つまり、重要なのはストーリーではなく、そのストーリーを生み出すような世界観なのだ、ということである。このように考えると、統計学的な世界観と良く…

新本格魔法少女りすか。

ヒトクイマジカル巻末にファウストの宣伝がありました。もちろん、新本格魔法少女りすか、についても。どうやら本気らしいですね。 ヒロインは10歳の女の子らしい。なまえは永倉りすからしい。称号は「赤き時の魔女」らしい。魔法のステッキはカッターナイ…

ヒトクイマジカル(西尾維新)

読了。もはやミステリではない。当たり前か。詳しいことはまた後日。『クビシメ』に匹敵する読後感。多分、『クビシメ』が好きな人には受けるのではないでしょうか。ようやく裏の物語が動き出してきた、という感じ。どうなることやら。今回の主題は「運命」…

Simulation

Ross"Simulation"は、シミュレーションの入門書である。確率論の基礎から乱数の生成へ、乱数の生成から離散型シミュレーションへ、離散型シミュレーションから連続型シミュレーションへ、そして、その結果の統計学的検定へ。という風に無駄がない流れが出来…

対立と協調の科学

かのアクセルロッドの新刊。ここ10年でpublishされた論文を集めたもの。「つき合いかたの科学」の出版されたころとは計算機が比べ物にならないくらい進化している。そのような進化を取りいれた本。エージェント指向アプローチや遺伝的アルゴリズムも含まれる…

『煙か土か食い物』(舞城王太郎)

舞城王太郎の第一作煙か土か食い物。癖の強い文体は、なかなか。

デリバティブとリアル・オプション

内容はデリバティブの基礎(修士レベル)。しかし、こうした内容であれば、類書は既に多い。この本の新奇性は、Excel VBAによる理論の実装を演習として取りいれていることにある。このような理論は具体的な数値が求められなければ無意味である、ということを…

肉体不平等―ひとはなぜ美しくなりたいのか

今の肉体が気に入らないからといって、新しい肉体を買いに行くことなどできるだろうか? 外見至上主義、が社会を席巻して久しい。外見の良さが生存能力の向上に資する、ということは生物学的には当たり前に思えるが、人が持って生まれた固有の外見は如何とも…

市場リスクの計量化とVaR

あいまい環境下のモデリングと意志決定

時間があればぜひ読みたい。