キーワード削除ガイドラインの話。

はてな公聴会第2回議事録より

  • k
    • 作成ガイドラインや削除のルールはヘルプにあるのに、ユーザーが基準をつくり削除に回しているというのを変えないと、何をやってもうまくいかない
  • manpukuya
    • ルール上はこうだが、これは特例だから消したい
  • k
    • 誤爆が多いから消すというのはルールではないのに、それを根拠に消す人がいる
  • manpukuya
  • k

削除ガイドラインを削除派の人が作成していて、それに危機感を覚える」のくだりには違和感を覚えました。

キーワード削除ガイドラインは、

  • 削除の定義
  • 削除する方法
  • 削除の基準
    • 規約・ヘルプに沿っていないことは削除事由になります。(ルールに基づく削除:強制力あり
    • ガイドラインに沿っていないことは削除事由になります。例えば、ミスヒット誤爆が多いことは削除事由になり得ます。(慣習に基づく削除:強制力なし
    • 規約・ヘルプ・ガイドラインに沿っていても、削除にまわされることはあります。その際の理由はさまざまですが、客観的事由で無い限り、削除したい側の意見を押し通すことは不可能に近いといえます。
  • 削除時のマナー
    • 理由をきちんと書くこと
    • できるだけ話し合いで解決すること

といったことしか書かれていません。

したがって、内容はきわめて中立的であるといえます。特に、

  • 規約・ヘルプに沿っていないことは削除事由になります。(ルールに基づく削除:強制力あり
  • ガイドラインに沿っていないことは削除事由になります。例えば、ミスヒット誤爆が多いことは削除事由になり得ます。(慣習に基づく削除:強制力なし

「強制力」について言及している点は重要です。その強制力に対し言及する過程において、誤爆」を理由にした削除には強制力がないことが特に例を挙げてまで明示されている点は注目に値します*1

さらに、このガイドライン中において削除の基準を規定している部分は、規約・ヘルプ・キーワード作成ガイドラインといったキーワード削除ガイドラインの「外側」にあるので、現在の文面では削除ガイドラインを悪用することはできないはずです。

とはいうものの、ガイドラインに好きに文言を追加できるようになるとすれば、挙げられている懸念はあてはまるでしょう*2。また、キーワード削除ガイドラインという名前自体に何らかの「権威」が感じられてしまう点が「削除ガイドラインを削除派の人が作成していて、それに危機感を覚える」といった懸念を生むのでしょう。さらに言えば、百歩譲って内容は妥当だと認めるとしても、それを一般ユーザ有志が作りそれに対し運営サイドからの追認が与えられていない点にひっかかりを覚えるひとも多いはずです。

そこで、運営サイドは

べきであります。それができない場合は、

必要があるでしょう。>id:hatenadiary

*1:もちろんこの点は「誤爆を理由にして削除しても良いのだ!(強制力はないけれども)」という風にも読めますから問題があるのでしょう。しかしながら、誤爆の是非について運営サイドからの公式な意思表示がない以上それ以外に書きようがないのです。つまり、現在の情勢ではどちらにも一定の理があるということです。

*2:実際にガイドラインそのものを書き換えてしまうという荒業がかつて実行されたことがあります。しかしながら、その際には書き換えに気がついた人がその悪用を防いでくれました。現在のシステムでは書き換えたときに必ず「上がり」ますから、大多数の不利になるような形へとこっそり書き変えられてしまう可能性は殆どゼロでしょう。