「学び」を問い続けて。(佐伯 胖 )

東大名誉教授の著者によるエッセイ集。古いものは1970年代にかかれたもののようだが、そこに書かれているトピックは実は非常に今日的なものであり、教育現場が直面する本質的な課題は今も昔も変わらないのだという思いを強くさせられる一冊。

本書は別々の論文として掲載されたものをまとめなおした体裁をとるため、全体は5章からなるが、それぞれの章の独立性は高い。

  1. 「教師になる」ということ
  2. 学ぶ側から「授業」を考える
  3. 「学力」をどう救うか
  4. 「自ら学ぶ」ことを学ぶ
  5. 「からだ」から考える授業

なかでも印象に残った論文は4編。

これらについては別個にレビューしたい。