http://d.hatena.ne.jp/cc2/20040820#1092936168

感想書いてね♪ と言われて必ず言う。

 「気が向いたら書くし、気が向かなかったら書かない」

 それは傲慢なのか。感情の表現を義務づけられるなんて、正気の沙汰じゃない。傷つくのがいやなくせに、褒められる以外はいやなくせに、奴等は平気で言うんだ。「思ったことを素直に書いて下さいね」なんて。

世には、

  • 意見の否定

  • 人格の否定

を分けて考えられない人が居て、そうした人に何気なく「意見の否定」をかますと、向こうは「人格の否定」と受け取るので猛反撃されたりします。

アイディアの場合はその二つを分けて考えることは比較的容易でしょう。しかしながら、全人格をかけて構成するアートの場合はその二つを分けて考えることは難しいことになります。

それを考えると、改善余地を指摘する行為、というのはすさまじくリスクの高い行為と言えます。

アイディアの場合はともかく、アートの場合はそれを行うことにより創作意欲そのものを殺してしまいかねないからです。角を矯めて牛を殺しては意味がありません。場合によっては、全面的な肯定こそが最大の支援となりうるでしょう。

逆にアイディアの場合は、指摘しないことにより「裸の王様」状態になることが容易に予測されます。「引用しても構わないが、肯定的な引用だけにしてくれ」、という宣言をするのはその意味では非常に危険な行為だと思います。だから、指摘はせねばならないのですが、そのために「打ち首」になるリスクを背負うのも面倒です。王様が裸でも困るのは王様だけですから。

いずれにせよ、自分への批判を冷静に受け止められる人だけが、成長していけるのでしょう。