「角松フリークの部屋」の話。

(ここにはid:nutsandsapphireさんの日記からの引用がありましたが、本家のほうで消えているようなので、削除しました。)

キーワード作成ガイドライン固有名詞妥当性チェックによると、第三者言及可能性の無いものはキーワードに出来ないとされています。第三者言及可能性の無いものの代表例としてあげられているものから

  • しなもん」ルール:特に私的な単語(個人の犬の名前など)はキーワードに出来ない
  • 「粟田町」ルール:詳しすぎる単語はキーワードに出来ない

があるのでした(http://d.hatena.ne.jp/caramelly/20040123#1074868831)。

個人サイト名をキーワードにする場合には、「しなもん」ルールが問題になります。ここで少し難しいのは、個人の犬の名前と違って個人サイト名はある種の公共性を有している部分があるということです。例えば、奥村先生のサイト(http://www.matsusaka-u.ac.jp/~okumura/texfaq/)は個人サイトですが、非常に公共性が高く、キーワードにしても問題ないと考えます。つまり、個人サイト名の登録は「しなもん」ルールで一律に排除されてはいないのです。特に、「個人サイト名で、かつ、自薦でも、第三者言及可能性がある場合には是とする」(http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20030428#1051486616)、という運営サイドの判断がそれを保証しています。

しかしながら、「角松フリークの部屋」は1ヶ月の猶予を見たところ、第三者言及の可能性が低いのではないか、と思うのです。

そこでメリットを明示できない場合には、個人の犬の名前と同様、キーワードに出来ないと考えます。キーワード「角松敏生」が存在するということ(さらに「角松フリークの部屋」でgoogle検索すれば本家が一位になるということ)を前提にした上で、キーワード「角松フリークの部屋」が存在するメリットは何でしょうか?メリットがあるとしても、そのメリットが、id:nutsandsapphireさんしか享受できないものであるとすれば、やはりキーワードとして登録するには問題あると考えます。

とはいえ、実害が生じていない以上、実際に削除に及ぶ必要はないでしょうけれど。そもそも削除することによって、わたしが得るものは何も無いですし、存在することによって失うものも何も無いのです。にもかかわらず、削除を主張することによってid:nutsandsapphireさんの感情を害してしまう。それはわたしの望むところではないのです。だから、id:nutsandsapphireさんが必要だというなら残しておいてもらっても構いません。もともと個人サイトのキーワード登録は、それを明示的に禁止したルールはありません。(しなもん」ルールによりキーワードの私用が戒められていると考えるわたしはキーワード「角松フリークの部屋」が無いほうが望ましいと思いますが。)現状ではルール的に黒と断定できない以上、id:nutsandsapphireさんのお気持ちを尊重して妥協することにします。

ただ、そういうことを言えば、わたしは「一貫性が無い」と責められるでしょうね。スカイライン」その他を削除するべきだと主張したことがある人が、「角松フリークの部屋」の登録に反対しないのだとすれば、その根拠はどこにあるのでしょうか。少なくとも、わたしはそれを論理的に説明できないでいます。


・・・一貫性という手前、こういう主張をせざるを得ないのです。「角松敏生」が嫌いなわけではないのです。わたしは「宮野ともちか」さんという漫画家さんが好きなのですが、仮にキーワード「宮野フリークの部屋」(個人サイト)を登録しようとする人がいれば、同じように反対するでしょう。それは「宮野ともちか」さんの作品が価値が無いということでは決してなく、キーワード登録のルールに照らして問題があると考えるからです。二つ心に留めておいてほしいのは、わたしはid:nutsandsapphireさんを責める気もないし、「角松敏生」さんを貶めるつもりも無いということです。

個人サイトのキーワード登録が嫌われるのは売名行為ではないか、というところにあります。世の中に数多くある角松敏生ファンサイト(google:角松敏生ファンサイト])のうち、「角松フリークの部屋」だけが特権的にキーワード「[[角松敏生]」にてURLのところに登録されているのには、強い違和感を覚えます。こうしたのを見ると残念ながらやはり売名行為なのではないかという疑いを抱いてしまいます。

争いの場に巻き込むような真似をして申し訳ないです。はてなの中の人(id:hatenadiary)は必ずやキーワード「角松フリークの部屋」の登録に是とおっしゃることでしょう。→id:nutsandsapphireさん

ところで、id:anotherさんならば、どうやって「斬って捨てず」にまとめますか?→id:anotherさん

参考リンク:

http://d.hatena.ne.jp/rushtetsu/20040126#p1

まとめてみると、理由1の第三者言及可能性があるかないかだけが争点になるのでしょうかね。

その争点でさえも、実害がない現状においては、残したい側がどうしても残したいと主張する場合、私なら妥協して残すことに同意します。

なぜなら、第三者言及可能性があるかないか、と厳密に考えると、将来にわたっての可能性はあるだろうから。

それが悪しき先例になろうとも、今後なにかしら問題が起きてからでないと削除する側の主張に力がもてません。

http://d.hatena.ne.jp/hmori/20040127#1075215768

私が本人だったら、まず、店の名前を全部登録する。そして、日記で言及する。そして日記でサイトに付いて言及する。

それの方が拒否反応も起きずにすんなり人が寄ってくる。

戦術とはそういう物よ。

http://d.hatena.ne.jp/maspro/20040127#1075134424

と、なんで気になるのかみたいなことを考えると、結局、そういうのってキーワードの私物化なんじゃないの?って事で不快感や抵抗があるんじゃないのかな。

みんなが我慢してるってわけじゃないけど、厚顔無恥な人とか、キーワードの理念を勘違いしてたり、理解していなかったりで、無邪気に登録している人に対して、好き勝手にするな、私物化するなと、気に入らないんじゃないのかな。不公平感を感じるとか。

(略)

他の人が自サイトの宣伝じゃないかって話でダメなんじゃって話になったけど、今までの経緯通り、擁護されるべき物だったので擁護した。

結局その後死蔵されてるみたいな気もするけど、それは角松と同様、登録した人間の考え方次第。常識的なら自分の日記しか並んでいない状態を見たら、寂しい物を感じるんじゃないかなと感じて、自己削除したくなるかも知れないしとか思ったりするけどね。

http://amrita.s14.xrea.com/d/?date=20030516#p02

Wikiを荒らすには、それらしいこと書く必要がある。つまり、異物であること簡単に検出できないようなことを書かないとだめだ。主要なメンテナでないと直すことをためらうようなことを書く必要がある。

単純にページの内容を消したり、「四露死苦」などと書きまくったらすぐ復旧される。異物であることが誰の目から見ても明らかならば誰でもすぐ直せてしまうからだ。履歴や前日データ等が変更不可の状態で参照できるようにしておけば、メンテナがoff lineであっても、普段見てるだけの外部の人間が小人さんになってすぐ直してしまう。

だから、異物であると簡単に判別できないこと、つまりメンテナ自身にも嘘か本当か簡単に判別できないようなことを書けばよい。そのような書きこみを連発できれば、消す時に真偽を調べる時間がかかり相手は相当困るだろう。しかしこれでも、荒らす側の労力に対して線型の効果でしかない。

ベストなのは、メンテナの分裂を誘うような書きこみをすることだ。つまり、「この内容をこのWikiに入れるべきかどうか」ということについて、あるメンテナがYESと言い別の人がNOと言い、簡単に結論が出ないことを書いてしまえばよい。多方面からポリシーの盲点をついていけば、メンテナ間で議論が始まりかなりの時間が稼げる。うまくいけば、議論が喧嘩になりWikiが消滅する。

つまり、SARSのように免疫系の暴走のトリガーになるのが、最も効率的なWiki荒らしであるということになる。

*1:角松敏生」が削除されるような状況下で「ゆびさきミルクティー」が削除されない保証は無く、「ゆびさきミルクティー」を守りたいわたしは「角松敏生」も守るでしょう。