「はてな事務局」
http://d.hatena.ne.jp/gliff/20040804#p8
http://d.hatena.ne.jp/mitty/20040731#p2の真意が伝わっていない模様なので、分かりやすく書いてみます。
結論
「はてな事務局」の条件付存続に賛成。
理由
- キーワード「はてな事務局」が存在することに際し、積極的な「害」がない*1。
- 由来についての客観性は担保されている(ttp://d.hatena.ne.jp/gliff/20040804#p8)上*2、作成者以外の複数人がキーワード内容を編集しているため、内容についての客観性も担保されている。
- 「はてな自治会」のように、作成者が改善箇所をこっそり自分の記述に戻したりする(http://d.hatena.ne.jp/mitty/20040719#p2)と、この内容についての客観性は失われますが、それは内容の修正により対処すべきことで削除の理由にはならないでしょう。
- スコアは8/4時点で9となっており、このキーワードが気に入らない人は閾値を調整することで(無料の範囲内で)このキーワードの存在を実質的に無視できる。
- 正規の名称である「はてなスタッフ」への誘導となっている、という意味では有用ですらある。
- 由来についての客観性は担保されている(ttp://d.hatena.ne.jp/gliff/20040804#p8)上*2、作成者以外の複数人がキーワード内容を編集しているため、内容についての客観性も担保されている。
- キーワード「はてな事務局」を削除することに際し、次のような弊害がある。
- キーワード「はてな事務局」を削除することにより得られるものがない。
- 消したい側のプライドは満足させられるかもしれないが、それを得たところで意味がない。
補足事項・懸念事項
- 用語が分散すると混乱を招くのではないか?(当該キーワードコメント欄より)
「なぜよその会社の部門の名称を勝手に決めようとしてるのだろう」(ttp://d.hatena.ne.jp/herecy8/20040706#p2)- 事務局と言う名称は果たして適当なのか?(ttp://d.hatena.ne.jp/herecy8/20040722#p2)
- はてな関連のキーワードなのにスコアが9(=「自分は使わない」という意思表明が賛成票の10倍近くある)という事実を考え直してみるべきでは?
お互いの妥協点としてはこれくらいのところが適当でありましょう。
gliffさんの目的が「相手を言い負かすこと」ならば話は別ですが、「キーワードを維持すること」であれば、もうすでにgliffさんは望む結果を得ています。*3
また、当該キーワードコメント欄の宣言
# gliff 『落としどころとして追加ですが、公の場で他の方との話の中で使う場合には、できるだけ「(株)はてな」などの通じやすく違和感のないキーワードを使うように心がけたいと思っています。』 (2004/08/05 03:19)
により、わたしの望むような状況に達したと言ってよい状況にあります。
お互いの要望は通りました。ゆえに、これ以上は「議論のための議論」にしかならない気がします。>id:gliffさん
以後、この件についてはこの結論について反論がある*4というのでなければ、建設的な話し合いにはならないと思いますので、優先順位は低めに対応させていただきますが、ご容赦ください。
「造語ではないか」という批判に対し、googleでの検索を用いて複数人の使用実績があることを示すのは正しいやり方だと思いました。これに反駁するのは大変難しいと思います。
そうした手法をご存知でありながら、
- はてな事務局@20040706144751 (2004/07/06 14:47:51) xavier 0a1,10 4a15,16 change category to 削除予定キーワード
- はてな事務局@20040706140910 (2004/07/06 14:09:10) gliff 4,5c4
- はてな事務局@20040706140849 (2004/07/06 14:08:49) gliff 1,7d0 10c3 13,20d5
- はてな事務局@20040706140041 (2004/07/06 14:00:41) xavier 0a1,7 5c12,20 change category to 削除予定キーワード
のあたりで、あまりにお粗末な対応しかしなかったことは大変悔やまれます。「手を抜かず」初めからhttp://d.hatena.ne.jp/gliff/20040801#p3を出せばよかったのではないですか?http://d.hatena.ne.jp/keywordlog?klid=211231のような書き方では、はてなの中を調査した(=キーワードの捕捉機能を用いて調査するということはそうした手段を選択したことになります)にすぎないと勘違いされても仕方ない文脈にあったと思います。
あと、googleで確認した件数がどれくらいであればOKといえるのか、と言う点に関しては議論が分かれるところだと思います。これも、「2件あったからOK」、「5件あったからOK」と一人合点してそれを人に押し付けるのではなく、他の人の意見を求めてみるべき場面だったでしょう。
一方、「作成者以外の利用実態がないのではないか」という批判は未だ健在といえます。(→しかしながら、学術用語などは作成者以外の利用実態がないケースもありますので、これだけを根拠に削除を求めることは難しいでしょう。)
わたしの行った調査は、調査のはじめに宣言してあるとおり、キーワードの捕捉機能を用いた利用実態の調査(http://d.hatena.ne.jp/keywordlog?klid=211231の追試のつもりでした)に過ぎません。それは「はてな事務局」が造語であるか、を調査しようとしたものではないのです。そこで確認された事実(http://d.hatena.ne.jp/mitty/20040706#p2)は、
ということでした。この調査を根拠とした主張はさておき(=わたしの現在の見解は冒頭に述べたとおりです)、この調査結果自体は誰もが認めざるを得ないでしょう。
つまり、
- わたしがgliffさんの調査により、「はてな事務局が造語ではない」ということを認めざるを得ない
のと同様、
- gliffさんもわたしの調査により、「キーワードの捕捉機能を用いた期間限定(1ヶ月)の利用実態調査では作成者の利用とメタ言及しかなかった」ということを認めざるを得ない*5
のです。
調査目的・方法が違う以上、2人の調査結果が両方とも正しいというのは十分にありえる帰結です。それを認め合えないようでは、そもそも議論が成り立たないと思われても仕方ありませんよね。
削除すべきだ、との主張が、
- 造語であり
かつ
- 「作成者以外の利用実態がない」
ゆえにしなもんルールの適用を根拠としたものであるとしましょう。
ところが、
- 造語である
という部分がhttp://d.hatena.ne.jp/gliff/20040801#p3にて反証されたので、この主張は妥当とは言えなくなります。
一方、
- 「作成者以外の利用実態がない」
の部分は、依然として、http://d.hatena.ne.jp/mitty/20040706#p2により示されています。
したがって、「削除すべきだ」との主張は取り下げねばなりませんが、他方で、期間限定とはいえ「作成者以外の利用実態がない」のではないか、という状況に陥ったことは重く受け止めるべきでありましょう。
蛇足ながら、
→公正を期す為に正しく指摘させていただくと、はてな内でのキーワード捕捉機能で、約一ヶ月間の期間限定した場合の話になります。前後の長い脈略を読み飛ばすと誤解を招く表現になっています。
の記述に関しては、
- 調査目的・方法・限界は追記部分の冒頭に明記されている。←「(キーワードの捕捉機能を利用して「はてな事務局」の利用実態を追加調査します。)」
- 調査期間は引用箇所(「すると驚いたことに・・・」)の直前(該当箇所までの間隔は200字程度)に明記されている。
- 調査期間を限定しない利用実態調査は意味がない*6。
- 無限に長い期間を取れば言及があるのは当たり前。
- そもそも作成者が「2週間の調査期間」といったものの2倍をとった(→作成者に有利になるように配慮)。
- 無限に長い期間を取れば言及があるのは当たり前。
ということに鑑み、不公正な印象操作と考えられますので、訂正を求めます。
*1:一方、「偽はてな」は事実誤認を含み、存在することに対し積極的な害があるキーワードと言えます。
*2:5件でOKなのか、については議論の余地があるかもしれません。
*3:よく考えてみてください。「削除すべきだ」と主張していた人が、gliffさんの話を聞いて、「条件付存続」に考えを変えたのです。それ以上何を望むというのでしょう。
*4:反論がある、ということは、わたしに再び「削除」を主張してほしい、と言っていることに他なりません。それは、これまでのgliffさんの努力を水の泡にするような意味のない行為であり、それゆえ、反論があるとは思わないのですが。
*5:この調査が将来の可能性まで否定することなどありえないということは覚えておいてください。この一ヶ月間たまたま言及がなかっただけなのかもしれませんし、「はてなダイアラー」「アンテー」のようにこれから普及していくキーワードなのかもしれません。