『マンガでわかる統計学』

マンガでわかる統計学

鈴木みそマンガ化学式に強くなる―さようなら、「モル」アレルギー 』の統計学バージョンと言った趣の本書。(ストーリーもどこかで見たことあるようなものになってます。また、各章毎に主人公の女の子の服装が違ってたりなど無駄なところに凝ってたりします。)

押さえなければならない部分は、意外ときっちり押さえられていて驚きました。特に、仮説検定に関する部分はくどいと思われるくらいの丁寧な解説があります。

こうした本でイメージをつかんだ後は、『はじめての統計学』などで、手を動かしてみると理解が進むことでしょう。統計学に対して興味がわいたならば、『本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく初歩の統計の本』などに手を出してみるのも良いかもしれません。より上級なものとしては『コア・テキスト統計学』があります。

あくまで入門に過ぎないということを心に留めておくのは必要でしょうが、自分の必要とするレベルを無視して、いきなり難しすぎる本(例:『現代数理統計学 (創文社現代経済学選書)』名著ですが適切な準備なしでは読みこなせないでしょう)に挑戦して挫折するよりははるかにましでしょう。