アダルト系キーワードの話。(キーワード作成ガイドライン)

http://d.hatena.ne.jp/qsaq/20031213#p1

essaさんのいうツッコミビリティが正常に機能しているようでうれしく思います。規制派ばかりが目立っていたので、反規制派の意見を待っていたのですよ。

例が不適切だったのは、わたしの落ち度です。申し訳ありません。問題あるかもしれないとしてid:masproさんに例示されていた単語のうち、ひらがなで誤爆例が作り易そうなものを適当に選んで、適当にでっち上げた例文だったのですが、先天性半陰陽児を指すために用いられるとは知らず、無用に人々を傷つけることになってしまいました。軽率な行動だったと反省しております。



わたしには、境界線を明確にしたいという欲望もある一方、境界線を明確にしたくないという欲望もあります。

例えば、「とほほ」日記、わりと好きだったのですが、名詞・非名詞にかかわる一連の論争の末、けっきょく「とほほ」は削除されてしまいました。

境界線を明確にしないことで享受できていたものが、「係争をなくす」という名目のもと境界線が明確にされてそれがなくなってしまう。

今回のアダルト系キーワードの場合もそうはなりなしないかという危惧はあるのです。



アダルト系全般については、ルール(強制力あり)のドメインではなくマナー(強制力なし)のドメインで、本来は語られるべきだと思います。ルールで排除するのはよほどのものに限るべきでしょう。

そうなると諍いは続くのでしょうが、それもまたよいのかもしれません。



今回のおとしどころとして妥当なのは、

  • ガイドライン公序良俗チェックで弾くor削除という強力な手段を使っての「アダルトなもの」の規制は一般的な成人のユーザーを前提に判断すれば足りる。(id:Piccoliさんの指摘 ttp://d.hatena.ne.jp/Piccoli/20031212#p8)
    • 未成年への過度の配慮は不要。それ(過度のアダルト表現のフィルタリング)は各家庭レベルでなすべき。(id:Piccoliさんの指摘 ttp://d.hatena.ne.jp/Piccoli/20031212#p8)

ではないかと現時点(12/13 10:00)では思います。(つまり、ユーザーは誰しも規約・ヘルプに従わないキーワードを削除カテゴリに入れることができる=ガイドライン原案http://d.hatena.ne.jp/herecy8/20000601第3項、というのを一般ユーザが「従わないと思う」のレヴェルで行使できる。→「思う」ことは誰にも止められない以上、消したい人と消したくない人でガチ議論。)

削除か否かはユーザ各人の語感にゆだねることになるので、明確とはいえませんが、言葉狩り懸念を考えるとこれくらい穏やかなものが妥当と考えます。

もちろん、語感は人それぞれなので、キーワードにしたい(orしたくない)人たちでガチ議論すればいいのではないでしょうか。ガチ覚悟で登録するなら何の問題もそこには無い気がします。

ボイン」の例で言えば、キーワードにしたい人たちがすべきことは、キーワードにしたくない人(削除に回した人を含むそうした考えを持つ人たち)と議論し、説得することでしょう。

事態が膠着した場合には、はてなダイアリー評議会という最終兵器もあることですし。


ガチ議論をくぐり抜けてなお残るようなキーワードなら、アダルトだろうがなんだろうが、それははてなにおいて十分にキーワードたる資格があると思います。