戦前と戦後。
http://d.hatena.ne.jp/wata300/20040926#1096231547
自動リンク誤爆に限った話になりますが、モデレーション導入前と導入後では情勢が180度転換しているので、モデレーション導入前のガイドラインはさほど影響力を持たないのではないかと思います*1。
- 削除すること以外に対処法がない
というただ一点にのみあると考えます。そうはいっても削除することには相応のコスト(最悪のケースでは登録者がゴネて泥沼化する)がかかりますから、削除することの便益が削除することの費用を上回らない限り削除しない方がよいのです。
モデレーションの導入により、その根拠は崩壊してしまいました。自動リンクが目障りなだけならば、スコアを下げればよいのです*2。つまり、削除することにより得られる便益がモデレーションシステムによりかなり下がったのです。
という風にはっきり示した方がベターかなという気がしています。こうしないと自動リンク誤爆に対する棲み分けシステムであるモデレーションシステムを導入した意味がなくなってしまいます。また、うっかり削除してしまうと今度は
- スコアがリセットされてしまう
- コメントや編集履歴がクリアされてしまう
- 削除された歴史を知らない人がまた作成してしまう
といった弊害がありますから、モデレーションシステムを活かしてできるだけ削除しない方向で持っていくのが上策でしょう。
もちろん、自動リンク誤爆以外の側面ではこの論法は通じないはずです。例えば、「予定」などは
- 「捕捉されたくない」=削除すること以外に対処法がない
という理由において削除提案がなされる可能性があるでしょう。
(追記)
「ましゅ」の話の中で、「すりかえ」にあたる部分は実は、
- 「ましゅ」は問題があるので削除すべきだ。
- 何が問題か?
- 「ミスヒット問題」
- 「一般的過ぎる単語を登録してよいかどうかの問題」
- このうちミスヒット問題(自動リンク誤爆)の問題はモデレーションシステムで対処すべきであり、それを理由に削除するべきでない。←共有されているはずだった認識
- 問題になるとすれば、「一般的過ぎる単語を登録してよいかどうかの問題」(→http://d.hatena.ne.jp/mitty/20040913#p3)
- 確かに、「暑い」「喜ん」などはこうした理由で削除されている
という流れで、「暑い」などが出てきたのではないでしょうか。
一段階抜けている(というか、両者の間で問題が共有されていない?)ので、ともすれば「すり替え」に見えると思いますが。
(追記の追記)
http://d.hatena.ne.jp/wata300/20040927#1096268449
「捕捉誤爆」に関してはその通りだと思います。
こちらはキーワード自身にトラックバックできる仕様になれば、いくらか改善されるかもしれません。
例えば、日付ごとに自動で捕捉した分をこれまでどおりの形でリストした上で、能動的にトラックバックを送ったものに関しては、
- 指先の温度。 mitty:trackbacked
という形でリンクするようにすれば、捕捉者はtrackbackの印が付いたものだけを辿れるようになりますよね。(能動的にtrackbackを送る記事のほうが、質が高い、という前提ですが、とりあえずtrackback印の付いたものに関しては捕捉誤爆の問題は生じえなくなります。)