用言の語幹の話。
http://d.hatena.ne.jp/matsunaga/20040806#p6
しかし、動詞の語幹であっても、それがかなり限定されたものである場合、あるいは流行語的に検出が必要な場合は、認められるのではないかと思う。
(略)
したがって「語幹だからだめ」とは一概に結論づけないでいただきたいと思う。
用言の語幹のキーワード登録を望まない理由のうち、大きな部分を占めるのが、
- 文章の区切りの悪いところでリンクが発生して見苦しい(
ttp://d.hatena.ne.jp/sakichin/20040806#p2ほか多数)
ということであるとすれば、この問題点は
で対処できるので、用言の語幹のキーワード登録のメリットたる
- 用言の活用形をすべて登録しなくて済む
- 用言の活用形を含んだ形で捕捉ができる
のみを享受できる可能性はありますね。
一方、用言の語幹のキーワード登録を望まない理由が、
- 自分の文章の中で重点を置かなかった部分が捕捉されて気持ち悪い
ということであれば、また別の対処法(特に、システム的な対処)が必要になってくると思います。
(思考実験)
「的を得(る)」を登録した立場からは、「ググ(る)」の登録も当然に認められうるものと思われます。
このキーワードには、まず、
- 新奇性(今さら、そんなものないのかもしれませんが)
が認められます。また、google:ググ]を見れば分かるように、「ググる」の活用形を効率的に捕捉できることがわかります(誤爆対象として、「[[ゲルググ]」、ダイエット食品の名称、レストランの名称があるようですが、誤爆可能性は高くありません。)。
とすれば、
- ググら/ググり/ググる/ググれ/ググろ
をすべて登録されるよりは、
一語で済む方が、いろいろな面で効率的と言えそうです。
結論としては、
- 用言は原則終止形で登録する。ただし、捕捉目的のために、語幹を登録することも可能とする。→要するに、一語について、最大2パターンのみの登録しか許さない(例:「ググる」「ググ」)ということです。
ということになろうかと思います。
際限なく活用形を登録されるくらいならば、語幹の登録も認めて2パターン(終止形・語幹)で押さえ込むほうが、幾分ましかと。
参考リンク:http://d.hatena.ne.jp/yukatti/20040806#1091797971
(追記)
http://d.hatena.ne.jp/sakichin/20040806
まず始めに、引用に不公正な部分があったことをお詫び申し上げます。
その部分を取り上げて非難する意図はまったくありませんでした。むしろ、sakichinさんの意見は、現時点でのわたしの考えと非常に近いと感じています(評議会3号4号ともにです。)。
キーワードつながりを追うという点に関しては、googleが代替できない部分が存在するのは確かです(本日のコメント欄参照)。しかしながら、それは「新語・流行語」の場合に特によくあてはまるものにすぎません。一般の場合であれば、sakichinさんのおっしゃるようにgoogleの方がよほど有用な気がします。
用言の登録を認めた際に、どういう用言が登録に値するのか、というポイントを明記しなかったことが、今日の混乱を招いていると思います。
わたしが考えるそのポイントとは、
- 新語・流行語
にあります。つまり、キーワードにできる言葉として上げられているのは、
- 固有名詞
- 普通名詞
- はてなダイアリークラブ
- 新語・流行語
のみですから、「用言」である場合には、「新語・流行語」でなければ登録できないと考えるべきです。
しかしながら、これは分かりやすい形でルールに書かれているとはいえません。
ゆえに、「ルール上OKだ」ということを盾にして用言を登録する人はこれからも後を絶たないでしょう。だとすれば、どういう風に登録すれば「害」を最小にできるのかを考えなければなりません。
そのための手段として、挙げられるのが、終止形+語幹の2パターンのキーワード登録、です。終止形の方には、語句説明の役割を担わせ、語幹の方には捕捉の役割を担わせます。体言キーワードの場合には、活用形がないため両者が一体となっていると考えると分かりやすいと思います。
「単語未満」での登録が気持ち悪い、という感覚はわたしも共有するものであります。しかしながら、形容詞の登録(「暑い」など)が容認されつつある現在、用言の活用形をすべて登録するというマネを許すよりは、語幹の登録を認めて活用形の登録を一つに押さえ込む方が合理的なのではないか、という気がするのです。