過度に一般的なキーワードを抑制する方法。
過度に一般的なキーワードを抑制する方法の一つに、「供託金」制度があります。
供託金制度とは次のようなシステムです。
固有名詞・はてなダイアリークラブは供託金制度の対象外とする(ポイント0でいくらでも作成できる、ただし、削除・サルベージはポイント制。)とすると、現在望ましくないと思われているキーワードだけを上手く排除できるかもしれません。(カテゴリを意図的に間違えた場合には、その時点で供託金没収とします。)
モデレーションがうまく機能しているとすれば、
- スコアの高いものは、登録しやすくなる+削除しにくくなる
- スコアの低いものは、登録しにくくなる+削除しやすくなる
という状況が生まれます。
例えば、削除+サルベージ合戦が勃発した場合、両名ともポイントが続く限り削除&サルベージができるわけですが、一回あたりのコストはスコアに依存して不均一になりますので、スコアが低い場合には削除側に有利に、スコアが高い場合にはサルベージ側に有利になります。具体的な数字を挙げてみますと、例えば、スコア20のキーワードでは、削除派のコストは20、サルベージ派のコストは80になります。この場合、削除派はサルベージ派に比べ4倍有利なわけです。さらに言えば、供託金制度の下では削除+サルベージ合戦はきわめて起こりにくい、でしょう。コスト意識を持ち合わせていれば、好き好んではてなにポイントを献上し続けるとは考えにくいからです。
また、二重登録に関しては登録者自身が7日間は即時削除権を行使できるので、問題になりにくいと考えます。
ただ、ポイントを使うという発想は、現状では受け入れられがたいでしょうし、問題も多いですが、一応。→id:hatenadiary
しかしながら、このシステムはモデレーションが上手く機能しないとなるととたんに上手くいかなくなります。例えば、「片っ端からスコアを下げてまわる」という意地悪が簡単に(匿名で)できますし、特定のユーザが作ったキーワードのスコアだけを(匿名で)下げる、という真似もできるでしょう。
また、スコアはリンク可否のバロメータに過ぎないのに、こうした役割を負わせてしまうということによる複雑化の弊害も考えられます。
このシステムは、前途多難なようです。
参考リンク:http://d.hatena.ne.jp/sugio/20040706#bおよびhttp://d.hatena.ne.jp/sasada/20040706#1089074309およびhttp://d.hatena.ne.jp/genesis/20040624#p1
- 代案:
- 登録・削除を有料化(はてなポイント制)にする(http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20031007#p1およびhttp://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20031008#p1)
- 反対。ポイント制は平等性が担保できない、キーワードの私物化を防止できない、という点で反対です。(jounoさんによる指摘 http://d.hatena.ne.jp/mitty/comment?date=20031015#c)
*1:例えば、スコアが0で、記名の反対票が100票入ったケースでは1000ポイントを追加徴収することになります、が現実的にはこれは難しいでしょう。