過度に一般的なキーワードを抑制する方法。

過度に一般的なキーワードを抑制する方法の一つに、「供託金」制度があります。

供託金制度とは次のようなシステムです。

  1. キーワード作成者は作成時に「供託金」として、100ポイントをはてなに支払う。
  2. 登録後7日目のスコアを評価し、(スコア)ポイントを作成者に返還する。
    • 登録者は7日目までならば、自由に登録撤回が可能。その際には全ポイントを返還する。
    • 例外:市民は0ポイントで記名の賛成票[反対票]を投じることもでき、この記名の賛成票[反対票]がある場合には、1票につき10ポイント分、スコアに上乗せ[控除]して返還する(返還は0から100ポイントの範囲で行うor上限下限を無視する*1)。
  3. 削除する際には、(スコア)ポイントをはてなに支払う。
    • ただし、7日目までは原則として削除提案できないものとする。
    • 例外:評議会を立てる際にはポイントは要求されない。
    • 例外:規約違反二重登録に関しては、運営サイドへの「削除依頼フォーム」経由で処理を行い、この際にはポイントは要求されない。
  4. サルベージする際には、(100-スコア)ポイントをはてなに支払う。

固有名詞・はてなダイアリークラブは供託金制度の対象外とする(ポイント0でいくらでも作成できる、ただし、削除・サルベージはポイント制。)とすると、現在望ましくないと思われているキーワードだけを上手く排除できるかもしれません。(カテゴリを意図的に間違えた場合には、その時点で供託金没収とします。)

モデレーションがうまく機能しているとすれば、

  • スコアの高いものは、登録しやすくなる+削除しにくくなる
  • スコアの低いものは、登録しにくくなる+削除しやすくなる

という状況が生まれます。

例えば、削除+サルベージ合戦が勃発した場合、両名ともポイントが続く限り削除&サルベージができるわけですが、一回あたりのコストはスコアに依存して不均一になりますので、スコアが低い場合には削除側に有利に、スコアが高い場合にはサルベージ側に有利になります。具体的な数字を挙げてみますと、例えば、スコア20のキーワードでは、削除派のコストは20、サルベージ派のコストは80になります。この場合、削除派はサルベージ派に比べ4倍有利なわけです。さらに言えば、供託金制度の下では削除+サルベージ合戦はきわめて起こりにくい、でしょう。コスト意識を持ち合わせていれば、好き好んではてなにポイントを献上し続けるとは考えにくいからです。

また、二重登録に関しては登録者自身が7日間は即時削除権を行使できるので、問題になりにくいと考えます。

ただ、ポイントを使うという発想は、現状では受け入れられがたいでしょうし、問題も多いですが、一応。→id:hatenadiary

しかしながら、このシステムはモデレーションが上手く機能しないとなるととたんに上手くいかなくなります。例えば、「片っ端からスコアを下げてまわる」という意地悪が簡単に(匿名で)できますし、特定のユーザが作ったキーワードのスコアだけを(匿名で)下げる、という真似もできるでしょう。

また、スコアはリンク可否のバロメータに過ぎないのに、こうした役割を負わせてしまうということによる複雑化の弊害も考えられます。

このシステムは、前途多難なようです。

参考リンク:http://d.hatena.ne.jp/sugio/20040706#bおよびhttp://d.hatena.ne.jp/sasada/20040706#1089074309およびhttp://d.hatena.ne.jp/genesis/20040624#p1

コメント求む:キーワードせっかく

*1:例えば、スコアが0で、記名の反対票が100票入ったケースでは1000ポイントを追加徴収することになります、が現実的にはこれは難しいでしょう。