新規キーワード作成に関する「試行期間」導入の提案。
今回のシステム改変により、キーワードとして採択されてしまったものはよほどのことが無い限り(ルールに則って)削除できないという状態になってしまいました。
これは歓迎すべきことであると同時に憂うべきことでもあります。なんでも登録できるようになったことはキーワードの可能性を大きく広げたという点で評価できますが、一方、登録されるキーワードがすべからくクオリティの高いものであるとは限らないという問題をはらんでいるからです。もちろん「内容が不十分な場合は内容の改良により対処すべきであり、それ自体では削除の理由にはならない」のですが、最近の様子を見ていると、内容の改善では対処できないようなキーワード登録が相次いでいる様子が見受けられます。しかも、ルールに則ってはそれらを拒否できないのです。これはある意味由々しき事態といえます。
今回のシステム改変により、削除は極めて難しくなりました。しかしながら、キーワードを登録することはきわめて簡単なままです。この非対称性は
- 過度に一般的な普通名詞の登録
- 過度に一般的な形容詞・形容動詞の登録
などを招くことになります。「過度に一般的な普通名詞」ですら拒否反応を招いたのに、過度に一般的な形容詞・形容動詞などを登録すれば、どうなるかは明らかでしょう。しかし、それを拒否できるルールは削除されてしまいました。
この非対称性は、キーワード空間のクオリティを下げる可能性をはらんでいます。よって、その非対称性を何らかの形で解消せねばなりません。わたしはそのための方法として、「試用期間」の導入を提案します。
試用期間
すべてのキーワードは登録されてから「一定期間」(例:7日間)は、「試用期間」とする。
その期間中、キーワードの編集・モデレーションは通常のキーワードと同様に可能とする。
試用期間終了時に、モデレーションスコアを確認する。その際、スコアが一定値(例:5)を下回ったものはキーワードとして登録されない。
このようにすると、
- 登録時の内容がよくないもの→試用期間中に内容を改善することによりクオリティアップすれば、スコアが改善して登録可能になる*1
- ミスにより二重登録してしまったもの→作成者自身がスコアを下げて試用期間の終わりを待てば削除できる
ということが予測されます。さらに、これを導入すれば「削除」の経路を
- 「はてな情報削除ガイドライン」に基づく削除
- 「はてなダイアリー評議会」の議決により存続を否決されたキーワード
- 多くのユーザーにとって有意義と認められないもの
- 捕捉目的としても辞書・百科事典としても意義が認められないもの
- その他、はてなダイアリー市民が多数決により不要と認めたもの
の二つに絞ることができ、現行のシステムおよびルールにより適合した体系が構築できる可能性があります。
もちろん、このシステムを実装する際には、登録済みキーワードもすべて一度「試用期間」とする必要があるでしょう。そうしないと新しくキーワードを登録したい人たちにとっては、既存キーワード優遇の姿勢は「不公平」に映るに違いありません。
これまでの議論は「削除」(=キーワード空間からの「出口」)を問題にしてきましたが、これだけ(ルールに基づいた客観的な)削除が難しい状態になった以上、「登録」(=キーワード空間への「入口」)を問題にしたほうが効率がよいと思われるのです。
http://d.hatena.ne.jp/qwqw/20040615#p6
「7日間操作されなければ」だから、喧嘩になると残したい側が圧倒的に有利なんだよねぇ∩(*゜−゜)∩
参考リンク:http://d.hatena.ne.jp/sasada/20040615#1087297522 および http://d.hatena.ne.jp/intheair/20040614#mod
(追記)