生き急ぐ。

http://d.hatena.ne.jp/bmp/20040410#1081500648を見ていて、森鴎外を思い出しました。

 一体日本人は生きるということを知っているだろうか。小学校の門をく潜(くぐ)ってからというものは、一しょう懸命にこの学校時代を駆け抜けようとする。その先きには生活があると思うのである。学校というものを離れて職業にあり付くと、その職業を為し遂げてしまおうとする。その先には生活があると思うのである。そしてその先には生活はないのである。

 現在は過去と未来の間に劃した一線である。この一線の上に生活がなくては、生活はどこにもないのである。

 そこで己は何をしている。