「意味」の話。

とりあえず、id:hatenadiaryの見解にあるとおりこのキーワードは「ルール違反」ではありません。つまり、ルール違反を削除の理由にはできない、ということです*1


誤ヒット誤爆の同義語だと考えると、誤ヒットは起こっていませんし、「ウザい」というのは個人の意向に過ぎずそれで他の人を説得するのは難しいと思いました。

ならば、削除の根拠をどこに求めればよいのでしょう。登録した人をどうやって論理的に納得させられるでしょう。

考えられる方法には次のようなものがあります。

  1. 削除したい人が登録した人を説得する
  2. 評議会に持ち込み数の力で納得させる

前者は既に試みられてきました。しかし、http://d.hatena.ne.jp/kikori2660/20040309#p3にあるように

「私には、私のキーワードを登録する自由がある!お前が合わせろ!」と言うならば、「そのキーワードを削除して、快適なはてな生活を送る自由が私にはある!」と主張させてもらおう。

という風な膠着状態に陥っています。

残された手段としては、評議会にかけて市民の意志を問うというものがあります。しかしながら、これまで議論に参加してこなかった人たちに分かりやすく状況を説明する必要はあるでしょう*2

期は熟したと思われるので、早期の評議会開催を望みます。

ところで、個人の防御手段としては次のようなものがあります。

  • 「キーワードを編集」で、外す。
  • 設定で普通名詞offにする。
  • CSSをいじり、キーワードそのものを目立たなくする。
  • 有料オプションで、キーワードを無効化する。

下に行くほど強力な防衛手段です。フィルタリングしたがために、ほしいキーワードリンクが発生しなくなった場合は、エスケープシーケンスを使えば無理やりキーワードリンクすることもできます。

「キーワードフィルタリング」が、システムレベルで実装されるのがベストだとは思いますが、今回の件については「普通名詞をフィルタリングする」手段がシステムから提供されていますので、それで当座をしのぐというのも一法だと思いました。

自分は普通名詞キーワードは要らない、と思えば、設定を変更すればよいだけの話です。かなり粗い網目のフィルタですが、こうすることにより部分的に、要らない人と要る人が共存できるようになります。これの行き着く先が、個人別のキーワードフィルタでしょう。

キーワードの削除には、高いコストがかかります。ガイドラインの変更ともなれば、さらに高いコストがかかるでしょう。しかし、設定を変更するのは、他人を説得する必要が無いため、きわめて容易いことです。

もちろん、これは「ジャイアンの歌がうるさくて歌うのを止めさせたいと思っているのび太くんが耳栓をして我慢している」ような解決策で、本質的な問題からは逃げているという批判があるかもしれません。しかし、ひとりジャイアンを追い払えば、次のジャイアンがやってくるでしょう。ならば、自衛に徹した方が効率的ですらあります。

正直なところ、わたしは普通名詞のキーワード全般を要らないとすら思っています。ただ、そうした姿勢でいると、「過去」(http://d.hatena.ne.jp/keywordlog?klid=143066)のようないかにもはてならしい素敵なキーワードを取りこぼしてしまうことにもつながります。これは自分の信念を押し通していては決して出会えなかったものでしょう。また、普通名詞の中には自分が使いたいと思うような有用なキーワード(例:「博論」、「修論」、「M1」、「M2」)がごく少数あることもまた事実なのです。

意味」については「通勤」「廊下」の繰り返しを見ている様です。

平行線のままを辿るのではなく、これらを止揚していきたいのですが、わたしには荷が重いようです。

*1:よって、ガイドラインを削除の理由に持ち出すのも無意味です。

*2:そして、その際のプレゼンテーションの仕方しだいで、票の流れはずいぶん変わることでしょう。