誤爆回避とシステム対応の話。

これまでの展開

  • 誤爆回避をシステム的に導入すれば、避けられる争いは多いはず。
  • 考えられるシステム対応には、具体的には次のような候補がある。
    1. 包括的フィルタリングを各個人レベルで実行できるようにする。
      • 長所:
        • 誤爆とは畢竟個人とコミュニティの不整合であり、これを導入すれば誤爆は完全に個人の領域の問題となる。
      • 短所:
        • システム負荷が大きいのではないか?
          • ユーザは約2万、キーワードは約1万。約二万のユーザそれぞれについて、1万の単語すべてに関するプロファイルを生成して管理する必要がある。
    2. ひらがな・カタカナ・英数字2・3文字キーワードについては自動リンクを生成しない。(デフォルト拒否)
      • 長所:
        • 一律の基準で管理できる。
      • 短所:
        • 柔軟性に欠ける。
    3. 自動リンク生成拒否スイッチを各キーワードに付加する。
      • 長所:
        • デフォルト拒否に比べ柔軟な対応が出来る。
      • 短所:
        • デフォルト拒否に比べ柔軟な対応が出来すぎる。

http://d.hatena.ne.jp/hmori/20031230

id:hmoriさんからお返事いただいてます。

経験に裏打ちされた御意見は非常に説得力があります。


デフォルト拒否を導入すべき根拠は、

  • キーワード全体としては割合が少ないはずの二文字・三文字のキーワードが誤爆問題の大半を占めている→よって、誤爆問題はここにフォーカスするのが一番効率的
  • デフォルト拒否を一旦確認すれば、あとは通常の運用に戻れる→スイッチ案だと、キーワードの数だけ争いが勃発する可能性があり、また、その争いを規定するためのルールを導入する必要が出てくる

といった2点に集約されるということでよろしいでしょうか?

わたしが誤爆回避のシステム対応を望む理由は、

  • 誤爆関連での争いが減ってほしいということ
  • 誤爆を理由とした自主規制が減ってほしいということ

にあります。この2点を鑑みるに、デフォルト拒否案の方がスイッチ案よりも望ましいと思われるようになりました。

ただし、両者は対立する概念ではありえません(http://d.hatena.ne.jp/cando/20031230#1072743522)。

とりあえず運営サイドに投げるべき内容としては、デフォルト拒否案の方が優先でしょう。現行システムおよびルールへのインパクトを最小にしつつ、最大の効果をあげられる可能性において、デフォルト拒否案を支持します*1

*1:スイッチ案は効果においてはデフォルト拒否案の上を行くかもしれません。しかし、スイッチ案を導入することは、ルールのレイヤーに影響を及ぼさざるを得ないのです。つまり、強力ですが、デメリットもまた大きいということでしょう。