国際社会を人間関係に例えると。

<検閲削除>

かみさまがpokeyさんをreferredしたのは悪意からではありません*1。いわゆるリンクスパムと呼ばれるものに対するはてな脆弱性に警鐘を鳴らすための壮大な実験、というところでしょうか?やり方を見ればわかりますが、そこには攻撃者本人の意思がほとんど介在していないのです。

ええ、やられたほうはいい迷惑かも知れませんが。

やり方:

  1. はてなダイアリーアンテナからidのみを抽出*2→最大1000件抽出
  2. 自分の日記に抽出したidを貼り付ける→referrer絨緞爆撃!

はてなダイアリのユーザーさんは大体レファラを逆行する旅が大好きなので、たったこれだけのことで、1000人単位のはてなユーザーの関心を引くことができるのです(→http://d.hatena.ne.jp/rain1/19030929#p1)

これははてなに対する大きな問題提起です。

ただし、ひとつやり方に問題があったとすれば、最近かみさまの日記がprivateになっているということでしょう*3。そして、このこと自体重要な論点を含んでいます。

仮説:プライベートなダイアリとパブリックなダイアリは共存し得ない。

今回の件で、図らずも上の仮説が実証されたことになっていると思います。

privateなはてなダイアリからのreferrerは表示されない仕様にしたほうが無用な争いは避けられるのかもしれません。→はてなダイアリーへの要望

(追記)

http://d.hatena.ne.jp/ggf/20030929#p3

確かに、リンクスパムの問題もありますが、はてなダイアリー使用者は概ねリンクされることについては寛容に思われます。

むしろ、リンク被リンクが対等の関係にあるべきとされるはてなダイアリにおいて、それを非対称なものとしてしまうプライベート→パブリックへのリンクが今回の件の最大の争点だと思います。

ひとまずの妥協点としては、プライベートからのリンクはreferrerに表示されないようにする、というところになるでしょう。

「あっても知覚されなければ(本人にとっては)ないのと同じ」*4なわけですから。

(追記)

http://d.hatena.ne.jp/ggf/20030929#p3

確かに、リンクスパムの問題もありますが、はてなダイアリー使用者は概ねリンクされることについては寛容に思われます。

むしろ、リンク被リンクが対等の関係にあるべきとされるはてなダイアリにおいて、それを非対称なものとしてしまうプライベート→パブリックへのリンクが今回の件の最大の争点だと思います。

何で「むしろ」って言い方してるのかが分かんないなぁ…と思ったり。

低脳ですか、そうですか。

上の「むしろ」の使い方がまずかったようなので補足しますね。

「むしろ」:「むしろ」は二つの事柄のうち一方を選び取ることを表す副詞である。それゆえ、しばしば否定的な主張に肯定的な主張を付加する接続表現としても用いられる。たとえば、「子供は未熟なおとなではない。むしろ子供という一つの人格なのだ」のような場合、「子供という一つの人格なのだ」は「子供は未熟なおとなではない」で言い切れていない主張を補っている。このような場合には「むしろ」は付加の接続関係を表している。

『論理トレーニング』(ISBN:4782802056):p.4

現在、我々が考察している問題は2つの立場に分けて考えることが出来ます。

  • リンクされることそのものが問題とする立場→リンクスパム自体を争点、プライベート/パブリック問題に対しては非言及
  • リンクされることは問題はないが、リンク先が非公開であることが問題であるとする立場→リンクスパム問題は許容範囲、プライベート/パブリック問題を争点

そのような流れにおいて見た場合、問題となっている二つの立場のうち一方を選び取るという用法になっているため、上の「むしろ」は非合理な使い方とは言えません。

ただし、悪文であることは間違いないので、先に二つの立場を明示するか、

確かに、リンクスパムの問題もありますが、はてなダイアリー使用者は概ねリンクされることについては寛容に思われます。したがって、業者に悪用されないという条件はつくものの、リンク行為自体はさほど問題にならないでしょう。

むしろ、リンク被リンク・・・

のように、補うべきでしたね。

お見事です。>id:ggfさん

(追記)
http://d.hatena.ne.jp/ggf/20030929#p3の「追記」以降について。

http://d.hatena.ne.jp/mitty/20030929#p5をお読みになった方であれば、

  • 「むしろ」の用法
  • リンク寛容性とそれが適用される範囲
  • (二つの争点のうち)プライベート/パブリックリンク問題が改めて争点として定義されている理由*5

がお分かりいただけると思います。

また、id:ggfさんが

  • リンクされることそのものが問題とする立場→リンクスパム自体を争点、プライベート/パブリック問題に対しては非言及
  • リンクされることは問題はないが、リンク先が非公開であることが問題であるとする立場→リンクスパム問題は許容範囲、プライベート/パブリック問題を争点

の両者を(意図的に?)混同されていること、そして、それが議論をかみ合わないものにしている、ということもお分かりいただけるでしょう。

*1:えーと。少なくとも中の人はそう信じています。→そこらへんの事情はhttp://d.hatena.ne.jp/nobody/20030930#1064914638にて解説が加えられている模様。

*2:秀丸Excelがあればすぐできます。

*3:ref: http://bx.sakura.ne.jp/~kyou/diary/archives/200309/nfreferrer.shtml

*4:ref: http://bx.sakura.ne.jp/~kyou/diary/archives/200309/nfreferrer.shtml

*5:文脈から判断するに、id:ggfさんの焦点は二つ有る争点のうちのプライベート/パブリックリンク問題だけにあるように思われました。そこで、わざわざ争点として再提示したのです。