キーワードウオッチリストのすすめ。
キーワードを効率的に「荒らす」には、もはや「削除」は有効な手段たりえません。
そうなると争いは「内容」に関するものにうつるはずで、攻撃の方法も「書き換え」が主体になってくると予測されます。
例えば、
- http://d.hatena.ne.jp/darts/00000002(キーワードの内容を意味不明のものに書き換える)
- http://d.hatena.ne.jp/mitty/20031012#p2(キーワードの内容を「白紙」に書き換えることで実質的に削除する)
などです*1。
現行のシステム下では、「削除」により通知が行くので、何かあったことが分かりますが、「書き換え」では通知がないので分かりません。
それでは、「書き換え」をすべて通知するようにすればよいのでしょうか?しかしながら、そうすると「書き換え」があるたびにメールが届くことになり大変厄介なことになるでしょう。頻度が少ない「荒らし」に対処するためのコストとしてはそれは少々高くつきすぎています。
つまり、機械的な通知システムではこうしたケースに対処できません。これは「書き換え」の中身がいいものか悪いものかは機械的には判別できないことに起因します。
こうした「書き換え」型の攻撃に対処するための手段としては、
- 関心キーワードリスト(例:http://d.hatena.ne.jp/maspro/20030000およびhttp://d.hatena.ne.jp/alisato/20020120#p1)を自分で作成し、巡回する。
- キーワードを自分のアンテナに登録する
というものがあります。
前者は巡回のための時間を割かねばなりませんし、後者はアンテナの登録数という貴重な資源を消費することになります。
そこで、運営サイドからユーザに対し、「キーワードウオッチリスト」を提供できないものでしょうか?→id:hatenadiary
イメージとしては、
- 2004-06-11 00:19:48 ゆびさきミルクティー
- 2003-12-26 18:54:55 宮野ともちか
- 2003-12-21 03:36:35 ヤングアニマル
- 2003-08-29 14:40:40 さきミル
のような感じのものです。登録したキーワードの更新日時とそのキーワードへのリンクをまとめたもの、ということになるのでしょうか。余計なものを作らずに済ませようと思えば、アンテナの仕組みを流用すれば十分実現可能なことでしょう*2。
あるキーワードを更新すると、そのキーワードに「高い関心」を持つ人たちがやってきやすくするようにすることが、こうした「書き換え」攻撃への抑止力となると思います。
これがhttp://d.hatena.ne.jp/id/aboutなどに表示できるようになると面白いのではないでしょうか。(公開・非公開は選べるとベターですね。)関心空間や偏愛マップ( 齋藤孝『偏愛マップ』)によるコミュニケーションとよく似たものが実現できる気がします。
http://d.hatena.ne.jp/gms/20040610#p5
個人的な話になりますが、私、自分が好きだったり有用だと考えるキーワードを見ると、作成した人や編集した人の日記をだいたい訪れる事にしています。場合によっては、「キーワードを含む日記」よりも、自分の趣味にあうページにぶつかる可能性が高かったりもしますし。
そういう観点で、「そのキーワードを有用と考える」人の日記を訪問可能になる事は、新たなネットワークを作りやすくするという意味でも有効だと考えますし、はてなキーワードシステムの目的にも合致していると思われます。
http://d.hatena.ne.jp/gms/20040610#p5にあるように、特定キーワードに関心がある人を見つけやすくするこのシステムは「キーワードによる偶然の出会い」を加速させるという点で、はてなの趣旨にもかなっていると思いますがどうでしょうか?>id:hatenadiary
参考:
http://amrita.s14.xrea.com/d/?date=20030516#p02
Wikiを荒らすには、それらしいこと書く必要がある。つまり、異物であること簡単に検出できないようなことを書かないとだめだ。主要なメンテナでないと直すことをためらうようなことを書く必要がある。
単純にページの内容を消したり、「四露死苦」などと書きまくったらすぐ復旧される。異物であることが誰の目から見ても明らかならば誰でもすぐ直せてしまうからだ。履歴や前日データ等が変更不可の状態で参照できるようにしておけば、メンテナがoff lineであっても、普段見てるだけの外部の人間が小人さんになってすぐ直してしまう。
だから、異物であると簡単に判別できないこと、つまりメンテナ自身にも嘘か本当か簡単に判別できないようなことを書けばよい。そのような書きこみを連発できれば、消す時に真偽を調べる時間がかかり相手は相当困るだろう。しかしこれでも、荒らす側の労力に対して線型の効果でしかない。
ベストなのは、メンテナの分裂を誘うような書きこみをすることだ。つまり、「この内容をこのWikiに入れるべきかどうか」ということについて、あるメンテナがYESと言い別の人がNOと言い、簡単に結論が出ないことを書いてしまえばよい。多方面からポリシーの盲点をついていけば、メンテナ間で議論が始まりかなりの時間が稼げる。うまくいけば、議論が喧嘩になりWikiが消滅する。