現行の「削除予定」カテゴリに関わる問題とその周辺。

これまで整理してきたことからわかるように、「キーワードを削除すること」は

の双方から難しくなりました。

これだけシステムとルールが変わったにもかかわらず、削除に関するシステムについてはなんら変更が加えられていません。そうした不整合が「削除」に関して新たな問題を生んでいます。

例えば、

などは「削除できる」ことを悪用したケースといえましょう。

これに対する答えとしては、「現行の「削除予定」カテゴリをなくし、基本的に削除はできなくする。削除は

  • 削除依頼フォーム(規約・ヘルプに反するもの)
  • 評議会開催申請フォーム(規約・ヘルプに反しないもの)

を通じて行う。削除依頼フォームで削除されるものは規約・ヘルプに反するので運営側が即時削除、評議会開催申請フォームで削除されるものは規約・ヘルプに反しないので、評議会を通じて存否を問う。」
というものがあります。(→参考:http://d.hatena.ne.jp/sasada/20040615#1087266643)

しかしながら、id:sasadaさんも指摘するように、これでは運営サイドに過大な負担を強いることになり、長続きしないのが目に見えるようです。(→この問題に対する答えの一つとしては、http://d.hatena.ne.jp/sasada/20040615#1087297522およびhttp://d.hatena.ne.jp/sasada/20040617#1087448299があります。)

では、どうすればよいのでしょう?

現行の「削除予定」カテゴリ・システムが上手くいかない場合というのは、「削除・存続に関して意見が割れる場合」なのでした。

この問題の本質は、事の処理に際し「ループが生じる」点にあります。誰でも簡単に「削除予定」にでき、誰でも簡単に「削除予定」から戻せる、ということです。

逆に、ループが生じないようなケース、例えば、

  • 誤字・二重登録などで削除に異論がないもの
  • 作成者自身が削除に回したもの

は、「削除依頼フォーム方式」でも「削除予定カテゴリ方式」でも上手くいくはずです。両方で上手くいくのならば、処理が自動化されている分、「削除予定カテゴリ方式」に軍配が上がるでしょう。

つまり、現行の削除予定カテゴリ方式を「ループが生じないように」工夫することで問題は解決できる可能性があります。

ループをなくすための一番シンプルな方法は、「削除予定から戻す際には、「存続可否アンケート(簡易評議会?)」で(定足数なしで)過半数の賛成を得ること」を条件とし、戻ってきた場合には一定期間(半年?)削除できなくする。戻ってこなかった場合には、削除予定カテゴリに留置の上、一定期間編集がなければ削除。」というものです。

ただし、これについては、

  • 処理が自動化される必要がある(スコアシステムを流用すれば容易に実現可能?)
  • 削除派に過度に有利?(ただし、現行ルール・システム下では存続派が極めて有利であるということに注意せよ。)

という問題があります。

まだまだ工夫の余地があるようです。

(とはいえ、「荒らし」と呼ばれる人たちを直接相手にしなくて済む、というメリットは大変大きなものだと思いますが。)