ルール3適用キーワードの話。

キーワードにできるのは名詞だけという再確認がなされ(http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20031127#1069893717)、多くの非名詞がそれにしたがって削除されているようです。

キーワードにできるのは、

  1. 「普通名詞」
  2. 「キーワードに適した固有名詞」
  3. 「多くのユーザーにとって有益であるため固有名詞化されたキーワード」

のいずれかにあたる単語です・・・というくだりは何度も引用されているので、よく知っている方も多いことでしょう。

今回の問題は、「多くのユーザーにとって有益であるため固有名詞化された」との表現の解釈にあります。

なぜ問題かと言えば、この条項を悪用することにより任意の単語をキーワードにできてしまう、からです。

ただし、この表現についてはベータユーザ間で確立しているいくつかの有益な解釈があります。

上の解釈での要点は、

  1. 本来の意味とは別にはてなダイアリー内で特別な意味もしくは機能を持つこと(→ほとんどの非名詞はこの要件すら満たせない)
  2. その有益性ははてなダイアリーユーザーの誰もが享受できるものであること(→個人的な興味は特定の個人を利するものであり、これに該当しない)
  3. 最終的なルール3適用の判断は運営サイドが下すこと(→仮に判断を個人に委ねた場合、登録者自身が有用だと思う、という理屈が通ってしまい、規定自体が無効化されてしまう恐れがある)

の三点であります。つまり、非名詞をもキーワードとしてしまう例外条項であるルール3適用とするためには、通常のキーワードよりもずっと厳しい制約条件が課せられているのです。

この解釈を用いて、現在わたしが関心あるグレーゾーンキーワード

  1. 誤爆回避のために登録された非名詞キーワード(例:なっちゃ→http://d.hatena.ne.jp/wata300/20031130#p1
  2. セクションカテゴリ捕捉用キーワード*1(→名詞・非名詞で揉めるのも不毛なので、非名詞として話を進めます。)

に対するディフェンスを述べておきます。

誤爆回避キーワードについては、まず、1)本来の意味とは別にはてなダイアリー内で特別な意味もしくは機能を持つこと、2)その有益性ははてなダイアリーユーザーの誰もが享受できるものであること、の2点については異論の無いことと思います。あと必要なのは、運営サイドの公式見解のみです。

セクションカテゴリ捕捉用キーワードについては、1)の点は疑いなく満たすものと思います。2)については異論がありそうですが、カテゴリ横断読みというはてなダイアリーの新しい読み方を提案している(そしてその読み方は誰もが試すことができる)という点を鑑みるに、さほど問題ないものと思います*2。最後の点については、運営サイドの公式見解は明らかにされていない以上、まだ、キーワードたる資格を得ていないという話になるかもしれません。これについては、公開質問状http://d.hatena.ne.jp/wushi/20031127#p1)という形で、運営サイドの意向を伺うものということで確認しようとしております。

したがいまして、セクションカテゴリ捕捉用キーワードについては、はてなの公式見解待ち*3ということでご了承願いたいと思います*4

決してルールをないがしろにして強行しているわけではないことをご理解ください。せっかく」や「とほほ」のようにルール3を拡大解釈して無理やり適用しようとしている、というのは大きな誤解です*5むしろルール3の厳格な適用がここでは行われています。

仮に公式見解で否ということになれば、システム側からの無条件全面削除に合意いたします。

*1:のの、は名詞で「のの」も名詞扱いを受けています。では、[のの]はどうでしょう?一般に、XXXXを名詞とした場合、[XXXX]は名詞といえるのでしょうか?[XXXX]はカテゴリ名(名詞の定義は?カテゴリ名は名詞ではないのでしょうか?)を指し、名詞とは言えない、という話になるのが自然だと思います。では、[XXXX]はルール3適用になるのでしょうか?

*2:いわゆるRSSリーダが持つカテゴリ分け機能をキーワードのレベルで擬似的に実装したものと捉えることもでき、さらに、この利便性はすべてのユーザに対して開かれたものであります。

*3:本日(11/30)付けで公開質問状を送付しました。http://d.hatena.ne.jp/wushi/20031130#p1

*4:そのほかの疑問については、http://d.hatena.ne.jp/wushi/20031125#p1をご参照ください。

*5:「せっかく」などは要件1:「本来の意味+はてな特有の意味機能」すら満たしていません。セクションカテゴリ捕捉用キーワードはこの点を満たしています。