「コメント求む」。
http://d.hatena.ne.jp/maspro/20031029#1067436097
面白い事を考える人も居るものだと眺めております。
コメント求む、でキーワードを辿れば「コメントを求めている」日記が一望できる、というのは確かにそれなりの意味がある。
しかし、眺めたところで有益なコメントを返せるのはコメントの対象について何らかの知識をもつ人に限られてくるわけで、だとすれば、普通に問題の対象をキーワードとして用いれば十分であるし、それどころか、そちらのほうがずっと効率がよい、ように思われる。
例えば、「ゆびさきミルクティーにおけるジェンダーの錯綜」を問題にしたいとして、これについて単に「コメント求む」としただけでは、キーワード上では何について議論しているかが分からないため閲覧者に無駄足を踏ませる事の方が多いはずだ。だとすれば、「ゆびさきミルクティー」でキーワードを辿る方がよほど効率が良い。
つまり、コメント求む、は単体では有効に機能し得ない。(議論が好きでしょうがなくて、コメントを求めているところにはどんなところにでも出て行く人には有益でしょうけど。)
もしも有効に使おうとするならば、
コメント求む:XXXX
のように、一種のリストを作成する風にせねばなるまい*1。
また、http://d.hatena.ne.jp/maspro/20031029#1067436097にて指摘されているように、そのようにすると、はてな内部でどのようなことが議論の対象とされてきたか、という歴史がキーワードを辿る事により分かる*2。
これ(id:masproさんの提案)は非常に有益な提案のように思われる*3。実験的に、「コメント求む:コメント求む」を作成してみてはどうか?
対象と併記して議論の中心を示すための看板キーワードとして活用するならば、「コメント求む」普及への道も開けてくることだろう。だが、このまま単体で用いようとすれば、精度の悪さゆえに、遠からず消えることになるだろう。
(追記)
上の主張を一言で言えば、http://d.hatena.ne.jp/DocSeri/20031030で言うところの
何らかの識別子を付けて意図しないリンクを回避する必要はあろう
ということですね。これは二重の意味で重要です。つまり、
- 書き手サイドとしては、有益なコメントをつけてくれる人を呼び込むことができること
- 読み手サイドとしては、自分の関心ある「コメント求む」にダイレクトにアクセスできること
が、識別子の導入により達成されるのです。
さらに言えば、識別子をつけることにより倶楽部に参加するという意思を自他に明示することになる、という点も重要です。わたしもid:DocSeriさんと同様に、参加に対して本人の意思が介在しないものはもはや倶楽部ではない、と思います。