共和分分析。

『経済時系列の分析』ISBN:4000068482生が書いた部分。共和分分析について触れている日本語の計量経済学の文献は少なくない(マダラ『計量経済学の方法』ISBN:4916092090)が、ごく最近の理論的成果にまで踏み込んだレビューは未だ数少なく入門としては適当かと思われる。

共和分とは、和分過程にしたがう時系列のある線形結合が定常過程になることをいう。一般に和分過程の線形結合は和分過程になるので、共和分は線形結合が非定常から定常に退化する特殊なケースであり、確率的な多重共線性と解釈できる。