ダブルダウン勘繰郎(西尾維新)

読了。(ミステリ読みではないから詳しくは分からないけれど、)パズルのピースがきちんと収まっていくようなカタルシスを読了後に得る事ができる、って文章を計算しながら書く、のは流石です(←計算しながら欠いてるからそうなるのは必定なんですが)。。。エヴァ以降の世代は「世界観」を読むことに長けている、といろいろな人が指摘してるけど、「零崎双識の人間試験」が面白いのも、戯言シリーズと世界観を微妙に共有してることが理由のひとつだったりするわけで。そのような世界観を構築する能力というのはやっぱり才能のなせる業なのかな?西尾維新の作品でカタルシスが得られる部分、というのは、パラダイムががらりと転換される部分、に他ならず、そこだけを見ると、一昔前の高校演劇で一世を風靡した演劇集団キャラメルボックス作品(特に成井豊の作品)に近いものを感じます。