「キーワードとしての役割を持ってなさそうなもの」の話。
http://d.hatena.ne.jp/herecy8/20050309#p1
スコアが下がりきっている一般名詞を削除にまわすことは、
- 削除→再作成を経て、スコア100で復活されてしまう
という可能性を配慮しないと、無意味と言えるでしょう*1。
削除に移行したものの基準は、
にあると説明されているようですが、とりあえず、anotherさんが説明しているように下の3つは削除の理由にはならない(=削除せずに残してキーワードが充実する方向に持っていくほうが建設的)とわたしも考えます。
問題は1番目の見解で、「キーワードとしての役割を持ってなさそうなもの」の判定基準が共有されていない状況下でそれを実行するのは危険だということです。
判定基準が共有されていないということを前提とすれば、「キーワードとしての役割を持ってなさそうなもの」が次の全体像の中でどれを指しているのかを明確にする必要はあるでしょう。
- 「キーワードとしての役割を持ってなさそうなもの」
- 同じキーワードを使っている日記を探しだすことができる(自動リンクシステム的側面)
- ヒットしすぎて「日記を探しだすことができ」ない
- ヒットしなさ過ぎて「日記を探しだすことができ」ない
- その言葉に第三者言及可能性はあるか?
- ある→辞書・百貨辞典的側面を充実させて救済をはかれないかをまず検討すべき。
- ない→いわゆる私物化されたキーワードであり、積極的に削除すべき(例:「ポジティブキーワード」)
- その言葉に第三者言及可能性はあるか?
- キーワードについての有益な情報を得ることができる(辞書・百科事典的側面)
- 説明が貧弱なので、「キーワードについての有益な情報を得ることができ」ない
- →これは説明を充実させる方向に仕向けるべきで、削除の理由にはならない。
- 説明が貧弱なので、「キーワードについての有益な情報を得ることができ」ない
- 同じキーワードを使っている日記を探しだすことができる(自動リンクシステム的側面)
個人的な見解としては、「キーワードとしての役割を持ってなさそうなもの」を、
- 自動リンクシステム的側面が、ヒットしなさ過ぎて「日記を探しだすことができ」ないという形で満たされていないもので、
- その言葉に第三者言及可能性がなく、
- その第三者言及可能性の無さゆえに辞書・百貨辞典的側面を充実させても救済をはかれないもの
と定義するのであれば、積極的に削除してもらってもかまわない気がしました。
要するに、
- 自動リンクシステム的側面→満たされない
- 辞書・百科事典的側面→満たされない
ものは、そもそもキーワードとして認められるべきでない、ということです。
参考リンク:http://d.hatena.ne.jp/n_kakka/20050310#1110382545
*1:削除→再作成の過程で、多くのユーザに再びスコア投票を強いる羽目になるのであれば、その削除は周りの迷惑を考えないきわめて独善的なものと言えましょう。
キーワード作成ガイドライン。
キーワード作成ガイドラインが改訂されたようです。
モデレーションシステムの導入以後、長らく現状と乖離した状況が続いていましたから、このたびの改訂は喜ばしいことであります。
「続きを読む」記法。
http://d.hatena.ne.jp/n_kakka/20050214#1108371454
記事ごとになったのはいいのだが、日付ごとを前提にして今まで書いていた「====」がほぼ全部意味なくなってしまったよ。困った。
「続きを読む」記法は日記ではまったく使っていなかったので、この変更は無縁だと思っていたのですが、実はキーワードの「ネタバレ抑止」などで使うことが多々あったので、この変更によりそれらが無効化されることは大変困ったことだなと思いました。
可能であれば、別系統の記法を用意して分離して欲しいものです。
2つの次元の問題をまとめて一つのスコアで処理しようとするときに生じる問題の話。
http://nikki.g.hatena.ne.jp/hkt_o/20050115#p1
とっととシステムで対処しろ、という意見が過半数なのであって、システムの内容には関心ない人が多い、だから、もっといいシステムにしようよ、といって反対に回る意見が支持を集められない……という可能性。案外、これはありうると思います。
* 何でもいいから、とにかくシステムを構築しろ!
* くだらないシステムなら実装しない方がましだ!じつはこの2項対立であった、と。そして半年前と比較して、ますます前者が増えている、みたいな。
のくだりを見直していて思ったことですが、もしかすると今回のアンケート(question:1105486297)は選択肢の作り方がまずかったのかもしれません。
すなわち、ここでも2つの次元の問題をまとめて一つのスコアで処理しようとするときに生じる問題が生じている可能性があるのです*1。仮に、選択肢が
のように3つで設定されていたら、ずいぶん違った印象を受ける結果を得たと思われます。
もしも現アンケートの「賛成」が上の選択肢のAに相当しているに過ぎないのだとすれば、仮にはてなの原提案よりもすぐれた自動処理化案が議論の中から出てきたとしてそれを採用したとしても、誰も不満になど思わないでしょう。また、「反対」を掲げる人が多くの自動化処理案を提案していることから推察するに、わたしは「反対」はbに相当するという印象を受けています。それゆえ、本当に自動化処理に反対している人がどれだけ居るのかを「反対」の数から推し量ることは難しい状況にあるといえましょう。
現アンケートの作り方のまずかったところは、
- 「賛成」→a+b
- 「反対」→b+C
のいずれかがわからないという点です。そして、この問題はキーワードのスコアを削除に流用する際にも生じえます。つまり、選択肢を3つ用意した場合とはまったく逆の結論を得てしまう可能性があるということなのです。
参考:「スコア投票の選択肢について 「キーワードとして不適切・不要」項目を追加してほしいです」>id:hatenadiary
*1:これはスコアをまとめて処理しようという案に対するアンケートなのですが、その際に生じうる問題点を身をもって示しているという点においてことさら意義深いと言えましょう。