『ゆびさきミルクティー』
重版が出回り、飢餓感も一服といったところの「ゆびさきミルクティー」*1。今回は本格連載5回目。マターリ展開しております。
しかし、本格連載に入ってから明らかに一本いっぽんに対する「濃さ」が不足してる気がします。短期集中連載を「カルピスの原液」とするならば、本格連載は「カルピス」くらい。
本来の濃度はこれくらい、というのが正当なところなのでしょうが、コアなひとたちにはちょっと不足気味、というところでしょうか。
短期集中連載のときは、6話分という枠が初めから固定されていたので、その何倍かの話数を作者が詰め込もうとしていた、という雰囲気があったのですが、最近は逆で、本来なら1話に収めるべき話を2話分に引き伸ばしたりしてるという雰囲気を感じます。
さらに最近の展開でストレスフルなのは、一話一話の関係性が見えてこないこと。すべてが出きったわけではない現時点で責めるのは不当なのですが、きちんと終わりを見据えて展開していた短期集中連載時の方が、丁寧に話が作りこまれていた気がします。
展開をリセットしなかったことが見事に仇になってますね。
今後どう挽回していくのかに期待します。このままだと、短期集中連載を超えられないのは間違いないところですし。そうなると、本格連載など無いほうがよかった、という話になりかねませんね。
ところで、ねーちんはどこへ行かれたのでしょう?こうした話を安定させるためには、「大人」としての役割を担う登場人物が不可欠だとおもうのですが。