トラックバックスパム被害者の会
トラックバックスパム被害者の会の機能をわたしはよく理解できていないのですが、
- 被害実態を記録する
という点に関しては、賛成の意を表明したいと思います。
そして、それを効率的に実行するためにははてなグループを立ち上げて、「トラックバックスパムを淡々と記録するよ」(類:「はてなダイアリーへの要望」を淡々と記録するよhttp://guide.g.hatena.ne.jp/smoking186/)とした方がよいでしょう。この方式ならば、権威とは無縁ですし、目的も達成されます。また、会員限定で議論する場も同時に確保できるでしょう。
ただ、権威や売名行為が設立目的であるならば、それは達成できないことになりますね。とはいえ、設立者の意図にはそうした部分はない「はず」なので、それが達成できなくとも問題などありますまい。
目的
- トラックバックスパムを減らす
手段:専守防衛
- キーワード「トラックバックスパムを淡々と記録するよ」を通報先として認知してもらう
- キーワード「トラックバックスパム」「トラックバックスパムを淡々と記録するよ」を用いて、グループの中のある日記にトラックバックスパムを時系列で記録する(intheair方式)。
- 一箇所に時系列で記載する(晒す)ことにより、抑止効果が期待できる。
- ひどいものには運営サイドに調査を依頼する。結果、多重アカウント等が判明したら運営サイドがしかるべき措置を取る。
一方、「記録する(晒す)」「対策について議論する」「システム改善を提案する」以上のことには、「反対」の意を表明します。(例:「トラックバックスパマー認定書」の発行などにはttp://d.hatena.ne.jp/yms-zun/20040430#1083307480と同じ理由で反対します。)
まず、荒らしに対して反応するような真似は慎むべきでしょう。荒らしの目的が、「反応」それ自体である場合、反応することは餌をやることに他ならないですから、さらに荒らしがエスカレートする可能性を否定できません。特に、「被害者の会」会員名簿は「この人にトラックバックスパムを送ると大騒ぎしてくれて楽しそうだ」という風に荒らしにとって見えてしまうでしょう。
次に、他のユーザに対し権威を持って何事かを申すことができる、という懸念を取り除かねばならないと思います。ここら辺の話は、「はてな自治会」の時の議論と同様ですので、割愛します。本件に関しては、http://d.hatena.ne.jp/DocSeri/20040818#1092791953が「なぜ反対するのか」のわかりやすい説明になっていると思います。
本稿の目的は、「トラックバックスパム対策を効率的に行う方法を考えること」です。その目的に対しある人は「トラックバックスパム被害者の会」を提唱しました。わたしは「トラックバックスパムを淡々と記録するよ」を提案します。そして、わたしは「トラックバックスパム被害者の会」から「権威」を取り除いた「トラックバックスパムを淡々と記録するよ」の方がその目的にかなっていると思うのです。
だから、反論するとすれば、
- 「トラックバックスパム被害者の会」の「トラックバックスパムを淡々と記録するよ」に対する優位性を示す。
- 例えば、「トラックバックスパム被害者の会」にできて「トラックバックスパムを淡々と記録するよ」にできないことを示す。
などを考えるのがよいと思いました。要するに、反論は「こうするともっと効率的なトラックバックスパム対策ができるよ」という類のものであるべきです。目的を見据えて、議論のための議論に陥らないようにしたいものです。
参考:はてなグループを用いることのメリット。
- はてなダイアリークラブ(トラックバックスパム被害者の会)とするか、はてなグループ(トラックバックスパムを淡々と記録するよ)とするか
- はてなグループでの運営にするほうがメリットが多いことを考えるべき。
- 活動の透明性・公平性・説明責任の確保:広報担当のidで公報を公開すれば足りる。
- キーワード荒らし対策:グループのキーワードは参加メンバーしかいじれないので「荒らし」対策にもなる。
- 内部からの「荒らし」には無力?
- グループは閉鎖的か?
- 誰でも参加できるならば閉鎖的とはいえない。
- 多くの日記がパブリックならば、透明性も確保できる。
- 発案者に反対意見を述べる可能性のある人の入会を認めない、とすれば閉鎖的かもしれない。しかし、それは発案者の「器」の問題。
- 本会議場の確保:
- 書記のidをメンバー限定公開にして、コメント欄で議論する。書記の日記は議論を整理するために使う。(外部非公開の議題)
- グループ内に議題キーワードを作成し、その内部で議論をする。(外部公開の議題)
- 評決をどうやって取るか?
- 100人未満の活動であれば、手で数えれば十分。それ以上ならばアンケートの利用も視野に入れる。
発案者が懸念されている点の多くは、はてなグループで運営を行うだけで大部分が解決されてしまう、ということを認識してください。これだけのメリットがあれば、グループの利用も視野に入れてみるべきでしょう。
(追記)
- グループ化(http://d.hatena.ne.jp/intheair/20040822#victim)
- 捕捉キーワード化(http://d.hatena.ne.jp/mutronix/20040822#tbspam)
がそれぞれ別の人によってなされた模様。
ところで、「はてなダイアリー・被害者の会」というネーミングを用いるのは(株)はてなにとって不利益だと思うので、はてなの運営を妨害する意図がないのならば別の名称を用いるべきだと思いました。このままだと、はてなダイアリーが悪いことをしているように見えてしまいます。運営サイドは(被害者の会が設置されるようなことをしていないはずですから)断固たる措置を取っても良いのではないでしょうか。>id:hatenadiary
せめて「はてなダイアリー・トラブル対策委員会」くらいで収めて欲しいものです。